5月も半分過ぎ去って

宮崎での学会報告からすでに2週間近くが過ぎ去ってしまった。ますます日々が加速して過ぎ去っていく。連休後半の4連休の二日間は、毎年ながら母の住む村でお茶摘みをした。ただ今年は初めて母のいないお茶摘みだった。来年はもう積めんかもしれん・・・そう去年のお茶摘みで言ってたことが現実になった。すっかり体調を崩し、姉の住む別府の病院に入院している母。

鍵を開けて母がいない家に入る。それも初めてのこと。すぐに野良着に着替え夫と二人茶葉に向かう。お昼には弟夫婦も帰って来る。青空の下、茶葉の新緑が眩いほどにきらきらと光る。光る新緑の茶葉をひたすら摘む。限りなく単調で根気のいる作業だ。鶯が鳴く。前ん川のせせらぎの音が聞こえる。自然に抱かれ、その恵みをこの手が摘んでいく。自然の懐にすっぽりと包まれ、癒された2日間だった。摘んだ茶葉はこの時期限定の茶工場に持って行って加工してもらう。加工賃を払ったら、お茶買った方が安いかも!なのだけれど。

連休後半は別府で入院をしている母と過ごした。姉んちに泊まりつつ、日中はすっかり動けなくなり弱ってしまった母にかなり心塞ぎつつも、なんとか気力を振り絞り向かい合った。肺の水が引かない。腰の痛みが消えない。いっぱいいっぱいしんどいことがある母。見ているだけで辛くなる思いを懸命に奮い立たせる。結構しんどい2日間だった。帰りの電車では乗った瞬間から爆睡。母はもっと辛い。
そして1週間後の母の日はそんな母に会いたくて車を飛ばして別府に行った。1週間前よりももっと小さくなって、か細くなった母がいた。少し辛い母の日だった。

そんな母を置いて、明後日から4年ぶりにインドに行く。4年前に行った聖地ガンゴトリー(3,000m)から歩いて山を登り、ガンジス川の源、ゴームク(3,900m)へ。更にタポバン(4,460m)へも足を延ばす。ヨーガ行者が修業の場として目指した地へ、そしてなんといってもガンガ(ガンジス川)が生まれる源へ行く念願の修行の旅。40度のデリーから二日かけて10度以下のガンゴトリーへ移動の旅故荷物もいっぱい。で、今夜現在未だ荷物は持って行くか否か?最終決断を待ち状態のまま。すでに修行の旅が始まっている。

極限の場所に身を置いて、一体どんな思いがこの私に訪れるのか?自分の原点に向かい合い、気づきや発見がある旅になればいいなぁ。今夜も夜遅いレッスンを終えて帰宅。パソコンに向かい、自分に向かい、そう願う夜。写真は上から新緑に癒された往路。緑!の茶葉。ゴームク。そしてタポバン(ネットから借用)

★最近読んだ本  「心」  姜 尚中 著