インド修行旅・・・・いよいよ最終章

朝5時起床、荷物をまとめ部屋の外に出して、6時から食堂で最後の朝食。わずか2日間ほどの滞在だったけれど、大師さまの身元で過ごした時間のすべてが忘れられない結実の時間となった。護摩堂でのアグニホトラ、素晴らしい三昧の境地へ至った瞑想、仲間たちの時間、リシケシで出会った人たち、ガンガに響くマントラ・・・朝7時、たくさんの地元スタッフに見送られ、後ろ髪ひかれる思いでリシケシを後にする。

ニケタンのスタッフ、そしてマスコットのワンちゃんともお別れ。またきっと来る!そう自分に言い聞かせながら。

聖地ハリドワール周辺の道路は、選挙演説?の影響で大渋滞していた。選挙があるたびに街は大変な混乱になるという。

車線があるようでないし、信号があるようでないし、すべて流れに任せるインド式ながら、それなりの秩序を保って流れていく。ちょっとの隙間も逃さず入り込むカーチェイス頻繁。デリーに近づくと共に、同じ大都市の景色に変わっていく。
昼食は行きも立ち寄ったインド料理のお店で行きも食べた同じインド料理。行きには「これから高地に行くので半分くらいで残してください」と言われ、泣く泣く?残したけれど、「全部食べていいですよ!!}と言われた帰りは、悲しいかな食べきれず半分でギブアップ。いつの間にか油受け入れられない体になっていた!?

いよいよデリーが近くなる。リシケシを出てもうすでに8時間が経過している。「外は40度近いです」それでも道を歩いている人がいる。リキシャが走る。物売りが路肩に並ぶ。車が走る。ゴミが舞う。すべてが混在する。
16時半、デリーの高級住宅地にあるヨーガニケタンに到着。大師さまの教えを守り、その偉業を伝える立派な建物を運営されているのはデリーの資産家家族。インドでトヨタの販売No1を誇る会社を経営しているご長男のお話は、実に興味深かった。私利私欲に走ることなく、常に教えを守り謙虚な姿勢で歩き続けること。従業員一同、仕事の始まりと終わりにはいつもマントラを唱え神に祈るという。

かって、日本にもそんな時代があった。今日一日の平安を手を合わせ祈る朝があり、食事に前には手を合わせ感謝をした。走り続ける中、それで本当にいいのか?彼の話を聞きながら日本企業が問われている気がした。振り返り考え直した時間。そんな全てが有難く手を合わせて感謝する。感謝・・・大切な思い。
急成長するインド。デリー近郊はおっしゃれなマンションが立ち並び、富裕層が住む街に変容しつつある。世界中の大都市が同じ顔を持つ街にかわりつつある。それも現実。

19時、インド初日に宿泊したTaji Palace にやっと到着。ここでこの2週間ずっと私たちを安全に目的地へ運んでくれた優秀な運転手さんたちとお別れする。旅が終わろうとしている。お別れの時はいつも悲しい。一期一会だから。また再びはない気がするから、今、この瞬間の出会いが愛しい。明日はインドとお別れする日。

入院中の母を別府の姉んちで初めての外泊で迎えた週末。弟夫婦も一緒にみんな集まって母と一緒に過ごした。みんな一緒。いいなぁ・・・夜は母の眠るベットの下で寝て、何故か1時間おきにトイレに行きたがる母の介護に、結局眠れないまま朝になった私。どうしたん?お母さん?と一睡もできず問いかけながら。

夫運転の福岡に戻る車では爆睡。帰宅後も眠り足らず夕方まで眠り続ける。介護が一番大変かも。
そんなこんなでインド旅も次回最終章へ持ち越し。

インドに行っても、相変わらずいろんな思い抱え、揺れ迷いながらではあるけれど、今週も元気な体に支えられ一歩一歩、歩き続けることで気づきや出会いがある!そう信じて一歩一歩・・・・