1月いっとき

1月いっとき、2月ニコニコ、3月さよなら・・・毎年この言葉を思い出しながら春までの日々を過ごしているように思う。
高校の先輩が言っていた言葉。本当に1月がいっときの間に過ぎ去っていく。1月最後の日曜日も小雪が時折舞う寒い寒い一日だった。こんな日はどっこにも出かけずに、ぬっくぬくの部屋で、猫ちゃんと一緒に丸くなって過ごすのが一番!!でも結局溜まった家事や事務仕事に追われ、あっと言う間に休日が終わってしまった。
寒い夜はやはり鍋が一番。昨日天神でのスタジオレッスン後デパ地下で買い求めた博多地鶏をストーブの上でことこと煮込み、今夜は鶏の旨味凝縮の水炊きをいただいた。

たれのポン酢は母んちのカボスを手絞りしたカボス酢に醤油、昆布、鰹節を入れて2週間ほど置いた後濾して作った自家製カボスポン酢。

もちろんカボスの収穫作業も私がしたんですよ。
今回のカボス酢を絞ったのは娘とわたし。綺麗なカボス色ですね。
お友達にもおすそ分けした。「たれごと全部飲んじゃうくらい美味しかったです!」と、好評だった。
だよね。ぜーんぶ手作り。愛情いっぱい詰まっているもんね。で、今夜もスープ?一滴残さず飲み干した。
別府の病院に入院している母は、浮腫みも取れて随分元気になった。ただ貧血がひどくて胃と腸の検査をしては?と医師に勧めらていた。
胃の検査には同意したものの腸の検査はしないと母が言うので、結局母の意思に任せることにした。
胃は特に悪いところはなくて、多分もうすぐ退院できそうだ。本当に腸を調べなくてもいいの?と言いたかったけれど、もう高齢だし、いやな検査はしなくてもいいか!と思ったり。私が母でもきっとしないだろうな、そう思うから。

退院しても木浦は寒いからしばらくは別府の姉んちで過ごし、時々木浦の家に姉と一緒に帰ることになりそうだ。姉にいつも頼りっぱなしで何もできない自分が恥ずかしい。私が出来ることはなんだろう。考えながら姉と相談をしながらこれからの母を支えていかなくては。母を見舞った夜、高校時代の友人と会い、「タタミゼ」というフランス料理のお店で、昔々のことや互いの親のことやこれからのことや、いっぱいいっぱい語り合った。出てきたスープが雪だるまの形をしていて、ほっこり和む。

翌日母を見舞った後、お昼を食べに行ったお店にお雛様が飾られていた。まだ遠い春を思い、その春にはきっと元気になっている母を思いながら、いや、望みながら、でも確実に弱って行く母を思いながら、痛い胸を抱えて福岡に戻った。今年もまたあの家のショーウインドウに私たちのお雛様が飾られる春がくるといいなぁ!今は誰もいないあの家を思い、真っ暗な居間を思い、寂しいなぁ・・・と独りごちて夜が更ける。

一か月ほど前に新しいiphoneに買い替えた。今まで以上にネットがすいすいと繋がって、最近はまっている!?FaceBookもさくさく投稿出来て、一層友達の輪が広がっている。寂しいなぁ・・・とつぶやいたら、すぐに仲間から応援の言葉が届く。忙しくて中々ゆっくり会えないけれど、ちゃんと繋がっている絆を感じる。一緒に生きてるんだっていう、なんだろう、今を共有してる感覚っていうのがFaceBookの良さかな。
さぁ今週も頑張ろう!!さっき届いた「いいね!」の声を、その向こうにいる友の姿を思いながら、病室にいる母を思いながら、そう、今週も一歩一歩。