韓国の旅  その7 ソウル編

ホテルに戻って、さすがの私もかなり足が疲れたので、ベットに横になり両足を壁に上げていたら、いつの間にか寝てしまい、足が寒くなって目覚めた。そのまんま爆睡の図!お蔭で足の疲れもすっかり回復!目覚めればお腹が空く。
ソウル最後の夕飯を食べるため東大門市場へ向かう。少し遠そうだからタクシーで行こう!と思ったけれど、ホテル前の道は一方通行の反対車線。少し歩いて川の向こうに渡ったけれど、タクシーは全く通過せず、仕方なく歩き始める。
目指すはハルメ元祖タッカンマリ(チンオクファハルメ ウォンジョ タッカンマリ)東大門市場にあるタッカンマリ通り(鳥一羽通り)にある、一番人気のお店。今まで2度ほど行ったにも関わらず、今回は反対方向からのアプローチだったので、途中で道が解らなくなり、かなり焦ってやっとたどり着いた始末。添乗員、木から落ちる?!

やっとたどり着いた店の前は順番を待つ人の列が、なんでここだけ状態でした!待ち時間を尋ねたら20分くらいとのこと、受付をして待ち番号札を貰って店の前の群集の一人となる。日本人はその群集の1割くらいだったような。店の窓にへばりついて、モリモリと食べ、語り合いながら一向に帰なる様子がないお客さんを恨めしく眺めつつ待つこと多分20分ちょい。三階までのびっしり満員状態のお店の2階、窓際の相席に案内される。タッカンマリを4人で2人前頼み、〆はうどんで!と、日本語で頼み、キムチは向こうから好きなだけ持ってきて下さいと日本語で言われる。日本語が通じる店。今回の旅で多分初めて。ビールで乾杯!(二人だけ)美味い!

でっかい鍋に鶏がど〜んと一羽入っていて、福岡名物の水炊きに似ている?かもだと思いつつ、でもかなり違うような気もするし。スープがとにかく濃厚!コラーゲンいっぱい!という感じ。ジャガイモも入っていて、食べ放題?の白菜キムチを入れて、すり下ろしたにんにくを入れて、コチュカル(唐辛子粉)を入れたたれで食べる。隣の席に座っていた韓国おじさんがもっとにんにくを入れろと言う。たれにもっとコチュカルを入れろと唾を飛ばす勢いで叫ぶ。見ればおじさんのたれ皿は真っ赤。でも、「無理!」韓国語で答えたら、酔っ払いおじさんのツボにはまったのか?私にガンガン話始め、途中から聞く耳がお休みになり適当に相槌を打つ。「え〜!ほんとに!嘘でしょ!」・・・・「なんて言いよっと?」「知らん!適当に相槌打ってるだけ。」「え??」酔っ払いおじさんの扱いは世界共通!慣れたもん!?!
美味しかった!〆のうどんもお汁も完食でした。「今夜まで食べた韓国料理8食の内一番美味しかったと思うのは?」と、添乗員が問うたら「このタッカンマリかな。」との答え大だった。私は・・・・初めて食べた全州のコンナムルクッパかな?と、心の中で答えた。

食後満腹のお腹を抱え眠らない街、東大門のクァンヒファッションモールでほとんど卸値と言われる皮製品に夢中になり、私は皮の白いジャケットと、ダウンのジャンバーと、皮の手袋をお買い上げ。なんでしょうか、今回の旅ではかなり買いモード高くなっていた私。それもこれも押さえて生きてきた日常の反動なのでしょうか?!?帰ってからが怖い!!
気が付けば夜中近くでした。市場近くではこれから店開きするお店がいっぱい。眠らない街、東大門。

ソウル最後の夜は夜中近くまでアクティブに過ごし、タクシーでホテルに戻り、お買い上げ品々を詰め込む作業が深夜まで続き、最後の夜も爆睡。窓の外にはソウルタワーが。見納めの夜でした。
翌朝、ソウル最後の朝、7時半に目覚めさっさと支度してチェックアウトして荷物をフロントに預ける。お隣さん二人はまだ寝ぼけ眼状態だったので、ロッテホテル免税店での合流を約して、同室の友人二人で明洞に向かって歩く。

薄曇りの空の下、通勤のために足早に歩く人たち集団の一員となる。一瞬だけどソウルの会社に働いている人気分になっている自分がいる。なんだろうか、想像の世界で遊んでる。その街の人になる。それもまた旅の楽しみの一つ。

明洞界隈に入ってくると、昔の勘が戻ってくる。初めてソウル行った時かなりお世話のなったガイドブックに必ず紹介されていた明洞のお粥専門店「味加本 ミカボン」の看板が見えてきて、たまにはガイド本通りもいいんじゃん!と2階への階段を上がる。久しぶりに日本人いっぱいの店で、日本にいる気分での食事。やっぱ釜山のアワビ粥には及ばんわと!思いながらも残せない私はアワビ粥も完食。
ロッテデパートに渡る地下街のショップで友人から頼まれていた韓国スター?!のCDを買い、ロッテ免税店へ。出遅れた?友人とも再会して免税店に彷徨う。日本人少ない!中国人多い!私たちに日本語で対応していたスタッフが、割り込んできた中国人に中国語で切り返していた姿に感動!「すごいね!日本語、中国語、多分英語もしゃべれるんだ!」「あったりまえでしょ!」と言わなかったけれど、賢い免税店スタッフに背中押され?!ブランド品買い。購買の意欲も経済活性の源!・・・かな。

ロッテホテル地下で海苔や夕食のキムパッを買ってホテルに戻る。荷造りを済ませホテル近くの「トッペギ」で韓国最後の食事をする。狭い店内ゆえに私たちの荷物は店の前の路上に置かれたまま。「ケンチャナヨ〜!」と、言われたけれど、荷物が不安で食事中目が離せなかった私たち。大丈夫といった店のアジュマはたぶん一度も店の外に置かれた私たちの荷物に目を配ることはなかったような。

私が頼んだテンジャンチゲ、仲間が頼んだスンドゥップチゲ、どれも美味しかった!お昼時、オフィス街ゆえに訪れるキャリアマン&ウーマンに挟まれて、外の荷物をちょろ見しながら食べたチゲ。マッシッソソヨ!美味しかった!優しかった!楽しかった!また来たい!チゲの最期の一滴を飲みながら、今回の旅を振り返りながら、またきっと必ず!と心に誓かった。

鐘路3街の空港行きリムジンで仁川空港へ向かう。車窓を通り過ぎていくソウルの街のお別れを言う。「ありがとう!また・・・ね!」乗り込んだ飛行機の向こうは突然の雨が降り、突然の虹が「さよなら!」と雨上がりの空に架かった。楽しい旅だった。いっぱい元気もらった旅だった。またね!
ト、マンナヨ!!やっと終わる!?2012 秋 韓国の旅。多分、きっと!?!