健さまに会った日

[数日前の午後、健さまに会いに映画館に行って来ました。中国のチャン・イーモウ監督の「単騎、千里を走る」(2005年)以来7年振りに会った健さまは、変わることのない崇高な姿勢のままの人でした。
18歳の時、池袋にある文芸坐という映画館で、オールナイトで健さまの映画を見たのが初めての出会いでした。以来ずっと私の心の軸となってきた人でした。・・・そうかってに思っているのですが。
いつの間にか私は還暦を過ぎ、健さまは・・・歳を数えることはやめておきましょう。降旗組とは「ぽっぽや」以来ですね。少し首を左に傾げる癖で少し下がった左肩の後ろ姿が、演技を超えた世界を見せてくれる。そんないつもの姿が一層深みを増し、深い感動へと誘っていくことに、胸震える思いで向かい合っていました。

「気持ちは映る。」「どんな人に出会うかですよね。人生は・・・」
誰よりもストイックに生きた映画人。きっと最後の人。

大好きな人に向かい合っていた時間・・・本当に幸せでした。またきっと!!
きっとまた近いうちに会えることを信じています!
ずっと書きたかったラブレターのように。届かぬ思いを書留める秋の夜長。